プラークコントロールについて
プラークコントロール=歯磨き(ブラッシング)だと誤解している人も多いのですが、プラークコントロールはブラッシングだけでなく、デンタルフロスを用いたフロッシングや歯間ブラシの使用など、歯に付着したプラーク(歯垢)の量を減らす行為全般を指します。
プラーク(歯垢)とは、食べカスではなく細菌の塊です。プラーク1mg中の細菌数は約10億と言われています。このプラーク中の細菌が産生する「酸」や「毒素」が虫歯や歯周病の主な原因となります。この細菌数を減らせば、虫歯や歯周病を予防・改善させる事ができます。
しかし、プラークは口をゆすぐだけやジット水流のような物では簡単には落ちません。ブラッシングやフロッシングなどで機械的に擦り落とす必要があります。歯の表面がザラついていたりすると、たった2~3時間程度でプラークが作られてしまう事もあります。
ただ、プラークができたからと言って直ぐに虫歯や歯周病になる訳ではありません。虫歯への影響が始まるのは概ね24時間~48時間かかる為、理論上は1日1回完璧にプラークコントロールを行えば虫歯・歯周病を予防することが出来ますが、実際に完璧なプラークコントロールを行うのは難しい為、1日複数回プラークコントロールを行った方が虫歯・歯周病の予防効果は高くなります。