4. 口腔内細菌と全身疾患

3. 歯周病による菌血症を防ぐ事により全身疾患への効果も期待できるものと考えられる

    3DS除菌法
    口腔内には700種類以上の細菌が存在し、その700種類もの細菌群の中から特定の菌を狙い撃ちするのは難しいと言われていました。しかし、3DS除菌法ならばそれが可能で、歯周病を対象としたランダム化比較試験では、その効果も認められています。

    全身への効果はこれからの研究となりますが、歯周病による菌血症を防ぐことにより全身疾患への効果も期待できるものと考えられます。多くの場合、約6週間で除菌に成功しますが、子どものころに感染していると菌に対する抗体が作れなくなるため、除菌が難しくなります。その時は1日2回、薬剤を塗布するなどの対策をとる事もあります。

    3DS除菌法の最終的な目標は、口腔の健康にとどまらず、全身疾患の発症を予防もしくは遅延させること、重症化を防ぐことです。

    そこで、除菌に成功したら、次に「よく噛める口」になるよう調整したうえで、管理栄養士と連携しながら栄養指導を行い、全身の健康状態を向上させることにも取り組んでいきます。これは補綴治療ができる歯科だからこそ踏み込めるサポートです。

    また、歯科の場合、保険診療と自費診療の区分けが明確なので、自費診療となる3DS除菌法を実施しても混合診療にはならず、取り組みやすいメリットもあると思います。

    導入に当たって必要なのはマウスピースの作製と除菌薬だけなので、クリニックでも取り入れることは困難ではないと考えます。「人生100年時代」と言われるようになり、予防医学が社会から強く求められるようになっています。ですが、現在はそれをだれが担うのかが不透明です。

    口腔細菌叢をコントロールすることにより全身の健康に深く寄与できるようになった今、歯科こそ主な担い手になるもと期待しています。

    当院の歯周病治療
    歯科ダイアリー目次 一覧
    HOME

    武内 光晴

    武内 光晴

    武内デンタルクリニック 院長 歯科医師

    関連記事