インプラント

6. 天然歯よりもインプラントの方がその周囲に発生するいわゆる「周囲炎」になりやすい

    インプラントのほうが周囲炎になりやすい
    4mm以上の歯周ポケットの徹底的な排除には、まずインプラント埋入前に歯周ポケットの深さを示すチャートを作り、徐々にポケットが無くなっていることを確認することを前提とすることが必要と考えています。もちろん、その結果は患者様に資料として提出し、患者様のモチベーションにつながっていく事を期待するものです。

    また、術後のメインテナンスも重要な要素であり、メインテナンスそのものよりも。患者様がメインテナンスに来てくれるか否かはもっと重要な事になります。

    インプラント治療に入る前に、メインテナンスの必要性を十分説明することも大切ですが、治療が終わった後に。改めて、天然歯とインプラントの構造の違いや天然歯よりもインプラントのほうが、その周囲に発生するいわゆる「周囲炎」になりやすい為、十分なメインテナンスが必要である事などを説明する必要性はかなり高いものと考えます。

    また、このメインテナンスに含める考え方もありますが、「歯周治療のメインテナンス」と「インプラントのメインテナンス」とを区別して考える場合もあり、その場合はインプラント周囲のプロケアを概ね3カ月間隔で受けて頂くように患者様に指導する事も大切であるとお思います。

    メインテナンスには、来院という患者様の協力を基本に、歯科医師、歯科衛生士はもちろんのこと、インプラント上部構造物を作製してくれる歯科技工士の協力の基に、初めて進むことができる「診療行為」でりあり、中でも歯科衛生士の役割は非常に大きいと言えると思います。

    また、歯科衛生士の役割を補助し、時には歯科医師と歯科衛生士の間に入り、診療の円滑な連携に寄与している、歯科助手の存在も忘れてはならない存在であると考えます。

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    武内 光晴

    武内 光晴

    武内デンタルクリニック 院長 歯科医師

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