審美歯科を歯科治療の観点から考える
審美歯科・美容歯科と言っても、それは歯科治療の一部分です。
「美容歯科」を標榜する歯科医院がとても増え、雑誌やインターネットなどの広告も非常に多くなった昨今、そうした現状の中で誤った知識を持ってしまう患者様が増えています。
細かい治療ステップや個人差による違いがある事から、インターネットを始めとする宣伝広告の内容について、ありとあらゆるメリット・デメリットやリスクなどの事柄を全て100%完璧に網羅する事は現実的には困難であると思います。
例えば、「今すぐホワイトニングをしたい」とご来院される患者様の中には、口内に広範囲にわたる歯肉炎や歯周炎がみられるケースが多々あります。そのような場合には、まず歯肉炎・歯周炎を治療し、ブラッシング指導をして全体をきれいにする事が最優先されます。それが完了してからでないとホワイトニングはできません。この治療のプロセスには数週間～数カ月必要な場合もあります。
歯科治療の観点から考えれば、まずは歯石を取って健康な歯肉にする事が基本となるハズです。しかし、残念な事に「ネットや雑誌の記事にはこう書いてある」と本来の治療の本質にご納得頂けない方も多くおられるのが現状です。
私は、美しい歯とは「健康なお口があってこその健康な歯」である思います。年齢に合った美しい歯の基本は、歯を含めた口腔状態が健康である事だと云う事を、いつも患者様にお話しをさせて頂いています。
即ち「美しくなる事」は「健康になる事」が基本であり、ご自身の歯が20本以上しっかりと残っている・揃っている事こそが美しい歯になる為の条件である事を患者様にはお伝えしたいと思っています。
当院では「基本に忠実な治療」「結果が検証された治療」「手堅い治療」を実践している為か、健康的に美しくなりたい患者様からのお電話やメールによるお問い合わせ・ご相談の件数も、最近増加傾向にあります。
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